PTA面倒くさいですよね。共働きなら尚更、仕事を休んでまでやる意味はあるのか?と活動内容に疑問すら浮かびます。
本記事では、フルタイム共働きで5人の子供がいる私が、内部からPTAを変えていったお話です。
PTAは本当にいらないのか?
私の結論から言うと、PTAは不要です。なくても大して支障ありません。
それでは、なぜ多くの学校がPTAを続けているのでしょうか?
理由は「なくすのも面倒だから」でしょう。詳しくは後述しますが、PTAを変えるには多くの手続きが必要です。どんなに計画的に動いても、とても1年では終わりません。
2〜3年は本部役員を続ける覚悟で取り組まなければ、PTAを変えることは難しいでしょう。
PTAは任意のボランティア団体
そもそもPTAとは、子供達がより良い学校生活を送れるようにお手伝いすることを目的とした、父母と先生による任意のボランティア団体。
任意なので入らない選択肢もあるはずですが、実際はほとんど強制加入なんですよね。
PTA加入書は入学時の大量の書類の中に紛れ込ませてあるし、PTA会費は学校費と合わせて引き落とされます。
誰も入らなくても良いなんて教えてくれませんでした。
会費だって任意
活動が任意なら、会費ももちろん任意です。
うちのPTA会費は月250円×12ヶ月分なので、毎年3,000円をPTAに支払っています。
…3,000円節約するのってけっこう大変なんだよなぁ
実は非加入でもデメリットなし
PTAの対象は、その学校に通う全ての子供達です。
つまり、非加入の家庭の子供が不利益を被ることは、あってはならないということです。
活動もしない、会費も払わない人が同じ扱いって…じゃあ入らない方が良くない?
これまで無理にでもPTA活動をされてきた方からしたら、不公平に感じますよね。
やりたくない、払いたくないと思うなら、無理にやる必要はありません。
中には必要な活動も
PTAは不要だと前述しましたが、中には必要な活動もあります。
特に登下校の見守りは子供達の命がかかっているため、必要な活動の一つです。
うちの小学校でも、校外委員は学校や地域との関わりも深く、規約も分けられています。
他の委員活動とは役割が異なるため、今回改正する規約から校外委員は除いています。
子供達の命を守る活動は、来年度以降もしっかり考えていく課題となりました。
時代遅れの決まりごとを廃止
ポイント制の廃止
うちの小学校には、児童1人につき1ポイント分はPTA活動をするという決まりがありました。
- 委員活動は1ポイント(校外委員は除く)
- 本部役員、委員長•副委員長は2ポイント
子供が学校に通っている数年間、保護者はポイントに追われて無駄なストレスを感じることになります。
今は仕事が忙しくて絶対無理…来年はどうかな…
他にもたくさんいるだろうし、このまま逃げ切れないかな…
そもそもボランティア団体であるのに、ポイント分の活動を強制されていることに矛盾がありました。
ポイント制を廃止することで、純粋に子供達のために何かしてあげたいという任意の立候補のみとします。
免除規定の廃止
PTA規定には、免除規定も記載されています。
- ひとり親家庭でフルタイム勤務
- 親または子どもの日常的な介護
- 本人が継続的治療を要する病気
- 妊娠中
共働きや乳幼児のお世話、親の手伝いなどは免除理由になりません。
つまり、この免除規定に当てはまらない場合はPTAをやらなくてはなりません。どんなに忙しくても、かなり無理をして参加している状況でした。
本当はPTAなんかやってる場合じゃないけど、免除には当てはまらないし…
免除規定があることで、逆に強制感を作ってしまっていたのではないかと考え、免除規定も廃止してみます。
委員会(委員長•副委員長)の廃止
委員活動をやりたくない要因として、委員長•副委員長を選出しなくてはならないことが大きく影響していると思います。
活動はできそうだけど、もし委員長になっちゃったらどうしよう…
くじ引きで選ばれてしまったら断ることはできず、想定以上の負担が待っています。
委員会という縛りをなくすことで、委員長•副委員長も不要になります。以下の活動内容を、全てボランティアで補うことにしました。
学年委員
- ベルマークの仕分け、貼り付け
- 交通安全教室など学年行事のお手伝い
成人保健委員
- 白衣修繕
広報委員
- 広報誌のための写真撮影、記事作成
行事委員
- 運動会のお手伝い
- PTA主催行事の企画、準備
人数が集まらなかったらどうするの⁇
行事毎にボランティアを募集して、その時に集まった人数でできる活動をしていきます。もし誰も集まらなかった場合は、その活動はなしになります。
本部役員はとりあえず継続
委員会をなくすにあたり、本部役員をどうするかも検討しました。
学校と連携を取りながらボランティアをまとめる役割として、本部役員は次年度も残すことにしました。
まとめ役がいないと、せっかくボランティアが集まっても何をしたら良いのかわからないだろうし…
役割は残しますが、活動内容はがっつり見直します。
- 来賓へのお弁当•お茶菓子
- 先生方へのお茶菓子
- 先生方への慶事•慶弔、花輪
- 講演会の強制参加
上記は不要と判断し、次年度から廃止としました。
PTA規約の改訂
実行委員会で内規を改訂
内規とは、保護者と学校間での決まりごとみたいなものです。
例)教職員への慶事•慶弔の金額 など
役員会で学校側の了承が得られれば変更できるため、割と簡単に改訂できました。
臨時総会で規定を改訂
規定とは、PTAの活動内容について、会員の同意で定めているものです。
例)本部役員の人数、委員会の役割、免除の条件 など
変更するには臨時総会を開き、全会員の半数以上の同意が必要となります。
事前に意見交換会を開くなど、多くの人に内容を理解してもらうことが大切でした。
PTA代行サービスは実際どうなの?
PTAを負担に感じる保護者に代わって、有料で業者さんに活動をお願いできるサービスが近年増えてきています。
本当に必要な活動を明確に
代行サービスに依頼するとしても、その活動は本当に必要なのか、まずは全ての活動内容を見直す必要があります。
必要な活動なのに人手不足が理由でできていないのであれば、代行サービスを利用するべきだと思います。
依頼費用は学校費かPTA費か
代行サービスの内容により、学校費なのかPTA費なのかという議論も必要になってきます。
学校側としっかり話し合い、きちんと境界線を作る必要があります。
まとめ
今回は、私が本部役員となりPTAを変えたときの実体験をお伝えしました。
やりたくない方に強制させるよりも、やりたい方が集まって自由に活動できた方が、健全なPTAと言えるのではないでしょうか。
現状のPTAを変えたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください(^^)
コメント