【ママナース】育休復帰が病棟!夜勤免除できない場合はどうなる?

育休も終わりに近づいてくると、赤ちゃんのお世話をしながらも仕事復帰のことがチラついてきますよね。

育休復帰先はどこが良いのかわからない…

ブランクもあるし、前みたいに働けるのか不安…

本記事では、5回の育休を取得して病棟•外来•オペ室に復帰経験のある私が、夜勤や残業を上手く乗り切って常勤を続けるためのコツをお伝えします(^^)

育休復帰後の配置

産休育休に入るとひとまず部長室付けになり、配置がリセットされます。多くの場合、復帰のタイミングで人手不足の部署に配置されることになります。

しかし、あらかじめ夜勤ができないとわかっている場合、日勤のみの外来やオペ室に配置されやすくなります。

部長面談で希望を伝える

看護部長の任期は短いため、面談時と復帰時で看護部長が違うというパターンは割と多いです。

希望が曖昧だとしっかり引き継いでもらえず、復帰後に配置された部署で「話が違う…」といった状況になりかねません。

部長面談では自分の希望はハッキリと伝えておきましょう!

  • 夜勤免除
  • 時短勤務
  • やってみたい分野など

ここで遠慮しない方が後々トラブルになりにくく、お互いのためになります。

外来

外来の中でも細かく部署が分かれています。

  • 採血室、処置室
  • 内視鏡室、アンギオ室
  • 救急外来
  • 化学療法室
  • 放射線治療室
  • 各科の診察補助など

業務内容はそれぞれ違いますが、患者さんが病院に来院して一番最初に話す医療者が外来看護師であるという点は同じです。

看護技術以外にも、患者さんや家族からの質問に丁寧に対応できる幅広い知識と礼節が求められます。

外来勤務の特徴
  • 採血やルートキープの機会が多く、上達しやすい
  • その日によって休憩は何時に取れるかわからない
  • どんなに忙しくても夕方には落ち着くことが多く、ほとんど定時で終了
  • ママナースが多いため、子供の熱などで休みを取りやすい
  • 感染症流行や学校行事などで休みが重なり、スタッフが足りないまま診療する
  • 非常勤(パートさん)が多いため、ボーナス月はピリピリすることも…

オペ室

病棟

入退院調整などの説明室

夜勤免除できないとどうなる?

未就学児の子育て中、家族の介護中などの理由で夜勤ができない場合、職場に夜勤免除を申請することができます。

夜勤免除の対象外となった場合、常勤である以上は夜勤はする必要があるでしょう。

部長面談で焦ることがないように、自分は夜勤免除の対象なのか、対象外であれば月何回、何曜日ならできるのかを考えておきましょう。

法律を確認

育児介護休業法」では、就学前の子を育てる労働者が請求した場合の深夜業(22時~5時)の免除を定めています。

未就学児がいれば全員が夜勤免除できるような言い方ですが、深夜に就労していない16歳以上の同居家族がいれば免除対象外になります。

つまり、夜に旦那さんがいるのであれば夜勤免除にはならないということ。旦那さんが夜勤を月4回以上している、定期的に出張している証明を出さなければなりません。

私の夫は会社員ですが帰りはいつも0時過ぎだと訴えたところ、深夜残業=夜勤と認められました!

職場の就業規則を確認

旦那さんの夜勤の他にも、病気や介護、特別な理由があれば夜勤免除となる場合もあります。

実際、子供も大きいし病気でもなさそうだけど、なぜか夜勤免除されて常勤として働き続けている看護師も数多くいます。

看護部長の任期は1〜2年、もし嫌われたとしても全く支障ありません。遠慮せずに交渉しましょう。

ママナースに病棟は正直キツい

メンバーに申し訳ない

子育て中はどうしても勤務に制限がかかるため、その分メンバーにしわ寄せがいってしまうことが多いです。

  • 残業
  • 早出遅出
  • 休日出勤
  • 夜勤
  • 緊急入院
  • 子供の体調不良

できないことばかりで毎日謝り、モチベーションも下がりまくりです。

子育て仲間が少ない

病棟ナースの多くは、独身の若い世代か子育てが落ち着いたベテラン世代です。

私も独身の頃は、子育ての本当の大変さなんて理解できてませんでした。

子育て真っ只中のママナースが少ないため、周りの理解が得づらい環境にあります。

中でも特に厄介なのが、「自分がやってきたんだから他の人もやれるはず」という考えのレジェンドナースです。

昔話に付き合うのは時間と労力の無駄になるので、適当に「さしすせそ」でかわしておきましょう。

さすがですね〜

すごいですね〜

そうなんですね〜

管理者は配置基準にうるさい

7:1などの配置基準が満たせないと、病院の機能評価が下がり経営が厳しくなります。

管理職である師長が子育てに理解がない場合、病院側の主張ばかりを押し付けてくることも。

  • みんな忙しいのは一緒だから。あなただけ特別扱いできない。
  • 夜勤や休日出勤は当たり前。配置基準が満たせないでしょ。
  • 子供が熱出したからっていちいち休まないで。常勤の自覚を持ちなさい。

私は月に1〜2回の条件で夜勤をしていますが、「人がいないから」という理由で師長からよく回数を増やせないかと詰められます…

看護師の数が足りないのは、ママナースのせいではなく病院側の問題です。

常勤だからと言って家庭を犠牲にする必要はありません!子供に影響が出る前に、強い心でハッキリと断りましょう。

看護師の代わりは他にもいますが、子供たちの母親は私しかいませんからね( ˘-˘ )

新しいことが覚えられない

子育て真っ只中のママは、自分の時間を自由に取ることができません。

しかも復帰直後は落ちた体力が戻りきっていないため、その日の業務を無事に終えるだけで精一杯。

仕事を終えてから家事や育児をこなして、寝かしつけ後に勉強する体力は残りません…

勤務時間内に振り返りを終えることも難しいことから、日々経験しながら少しずつ覚えていくため時間がかかります。

お局が多い

お局とは関わらないのが一番です。お局がやりたがらない面倒な業務を率先してやるようにしましょう。

✔️例えばこんな業務

  • ナースコール対応
  • 清潔ケア
  • 移動介助

「面倒な業務を片付けてくれる=自分にとって都合が良い」という考えから、お局の標的になりづらいという効果もあります。

常勤を続けるメリット

非常勤と比べて福利厚生が手厚い

非常勤でも福利厚生はありますが、量も質も全然違います。

  • 年休
  • 子の看護休暇
  • 産休、育休
  • 病休

✔️例えば子供の体調不良で仕事を休む場合

【常勤】年休20日分+特別休暇5日分(子供2人以上の場合は10日分)が保障されます。

【非常勤】入職して6ヶ月経過して勤務日数の8割以上出勤した場合に限り、年休10日分がもらえられます。

子供の行事や体調不良などで、10日分の年休はすぐになくなってしまい、その後の休み希望は欠勤(無給)になります。

勤続1年ごとに年休1日ずつ増えていきますが、10年6ヶ月勤め続けなければ常勤と同じ20日分にはなりません。

年収計算や休日出勤、アルバイトなど、結局パートさんも忙しそう…

  • 住宅手当
  • 通勤手当
  • 医療費補助
  • 扶養、保育手当
  • 院内保育園

✔️休暇以外の福利厚生

ボーナスや退職金が大きい

同じ仕事内容、勤務形態であれば、常勤も非常勤も毎月の給与の差はほとんどありません。

ただし、ボーナスは常勤にのみ支給する病院がほとんどであり、年収にすると約100万円ほど差がつきます。

退職金も常勤にのみ支給されます。自分がいくらもらえるのか、しっかり確認しておきましょう。

キャリアを継続できる

部署によっては、毎日のように研修や勉強会が行われています。勤務時間内に開催されるものもあるので、ママナースでも参加しやすくなっています。

  • 子育て中でも自己研鑽し続けたい!
  • 今後、キャリアアップを考えている!

家で参考書を読んだり院外講習に行く時間が取れないママナースほど、病院内で開催されている研修にはどんどん参加しましょう(^^)

どうしてもキツイときは

上司や労働組合に相談する

まずは上司(師長)に相談しましょう。良い師長であれば、解決してくれることもあるかも知れません。

それでも変わらなければ、職場の労働組合に相談しましょう。組合の代表が病院側にあなたの意見を代弁し、労働条件の交渉をしてくれます。

任意加入ですが、ママナースは周りからの風当たりが強くなりやすいため、労働組合には入っておいた方が良いかも知れません。

うちの組合は月4,600円もするので悩みましたが、産後はかなり助けられました。1人で戦うよりも強いので、要求が通りやすいです。

部署を異動する

正直私は、子育て中は病棟よりも外来やオペ室の方が働きやすいと思います。

病棟看護や夜勤が好きで実家の支援も期待できる方は問題ありませんが、両立が難しいと感じたら部長面談の希望を出しましょう。

夜勤を何度かやった後、家庭との両立ができないと訴えると異動しやすいです。

環境を変える

今の病院がそもそもあなたの働き方に合っている職場かを見極めましょう。

病院側に見込みがないのであれば、その病院にこだわる理由はありません。あなたの人生にとって無駄な時間になってしまうので、職場や働き方を変える準備を始めましょう。

まとめ

常勤は雑務や責任も増えますが、収入や福利厚生などの手厚さは魅力的です。

子供たちを最優先にしながら、働きやすい環境でゆるく続けていきたいですね(^^)

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